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☆  あい らぶ    LAB   ☆

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最後に。




最後に。


翌日、動物病院に行き精算をしてきた。
その折に獣医夫妻といろいろと話をすることが出来た。

今となってはゴンタの病気の直接の原因はわかりません。
ただ、結果として腸の癒着は著しいものであったということ。
例え最初に下血があった9月の時点で開腹していたとしても
それほど結果に大きな差はなかったと思われる。
いずれにしても症状が出始めたときには手遅れになりがちだと。

ラブに限らずレトリーバーという犬種は他の犬種に比べて
なんでも口にしてしまう子だから特に注意が必要。
動物病院を訪れるわんこの誤飲は後を絶たないと言う。
携帯電話、ボール、金属、体温計、時計などなど
それはそれは多種多様。
うまく出てこればラッキーで、少なからず体内に残ってしまう。
ラブの場合は腸が太いので少々のことでは腸が塞がることはない。
小型犬ならすぐに症状が出るものも大型犬はほとんど出ない。
しかしながら確実に体内ではそれらの異物が残留し
胃や腸の内壁を傷つける。
ゴンタの場合は縁がギザギザになっている細長い草を
たくさん食べて、それが腸の内壁を傷つけていた、長年にわたって。

骨ガムが大好きで、割と頻繁に与えていた。
ガジガジとやっているうちはよいが、小さくなってくると
丸呑みしてしまう。大きくても丸呑みできてしまうのも大型犬。
それでもわんこの胃液を持ってすれば消化していくと思っていた。


ゴンタの場合、アメリカ出張中に吐いた時には
吐寫物の中に全く消化されなかった骨ガムがあったこと。
それから多くの草が入っていたことを聞かされていた。
ゴンタに限らず、キンタもチビタもずーーっと何の疑いもなく
お散歩中に草を食べる。
ちゃんと草の種類を選んで食べているので、それは
必要に応じて食べているのだと思っていた。
猫と同じように胃の中に入っている毛などを吐き出すため
だとも思っていた。

本当に私達は愚かだった。
食欲がある。元気もある。痛みも訴えない。下痢も便秘もしない。
体温も正常。そんなことだけで健康だと信じていた。
ゴンタの場合はそこに肥満が加わるけれど。
スレンダーなボディだったら少しでもお腹が腫れてくれば
容易に異常を察知できたかもしれない。
いろいろな要因が重なってゴンタのような結果となってしまったのだろう。

そして10日間の入院。
これが大きな引き金となってしまったようである。
彼にとって私達と離れて暮らすこと、それも初めての場所。
小さなケージの中で。
どれほどの苦痛だったことか。


今後ワンコを、とくにラブのキンタを育てていく上で
ゴンタはとても大切なことを教えてくれた、彼の命と引き替えに。
私はとても大きなものを失ってしまった。
自分が愚かであることの代償がゴンタの命だった。
ゴンタ、謝っても謝りきれないね。
でもこんな私をいつもいつも想ってくれていた。
やっぱりあなたには「ごめんね」と「ありがとう」しか言えない。


犬飼いのみなさんへ
うちの子だけは大丈夫、なんて思わずに、少々疑い深いくらいに
わんこの健康を気にしてあげてください。
口が利けなくても必ず何か訴えていることがあるはず。
私はそれを気づいてやれなかった。
育て方を間違ったとは思いたくはないけれど
犬を育てる上で、反省すべき点がたくさんありました。
犬の一生は短いです。
一日一日を大切に生きさせてあげましょう。
どうか私の二の舞などしなくて済むように。

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